ある雪の降る日私は運命の恋をする
涙が頬を伝って床に落ちる。

何粒も何粒も落ちる。

俺は、今まで何をやっていたのか自分でも驚いて、未だ唖然としていた。

朱鳥は、大声で泣き続けている。

その声が、俺の脳の中で何回も反響されて、酷い罪悪感に襲われた。

ずっと聞こえてくる朱鳥の泣き声。

もう、これ以上聞きたくない。

そう、耳を塞いで目を瞑っても、ずっと聞こえてくる。

頭がおかしくなりそう。

もう、やめて。

許して。

ごめんなさい

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

気付いたら、俺も朱鳥と同じように叫んでいた。

もう、こんな夜中なのに、お構い無しに叫んでいた。

俺は、自分が壊れたのが、よくわかった。
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