ある雪の降る日私は運命の恋をする

陽向side5

「朱鳥ちゃんっ!?」

楓摩の心臓が正常な動きに戻り、一息ついたとき、朱鳥ちゃんが倒れた。

抱き上げるとものすごく熱かった。

……でも、それもそうだよね。

あんな熱ある中走って取ってきてくれたんだもん。

俺は急いでベッドに朱鳥ちゃんを寝かせて熱を計る。

ピピピピピッ♪

ピピピピピッ♪

41.2

やばいな。

俺は持ってきていた医療バッグの中から解熱剤を取り出して、朱鳥ちゃんに打った。

それから、いつもの通り1通りの処置をして、俺はやっと一息ついた。

さっきはどうなる事かと思った。

必死すぎて、あんまり覚えてないんだけどな。

一応、心配だから、俺は楓摩の隣の椅子に腰をかけて、楓摩の様子を見守っていた。

体の力が抜けたのか、いつの間にか俺は眠ってしまっていた。
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