ある雪の降る日私は運命の恋をする

朱鳥side

「ただいまー」

今日は、本当に久しぶりに茉夢と一緒にお出かけをした。

病気もすっかり治って、熱も下がり、やっと楽しい事をめいっぱい出来た。

「おかえりー」

家に入ると、夜ご飯のいい匂いがして、楓摩の声がした。

台所の方へ行くと、楓摩はエプロンを着けて料理をしていた。

「おかえり、朱鳥。楽しかった?」

「うん!!すっごく、楽しかった!!」

そう言うと、楓摩はニッコリ笑って、私の頭をポンポンと撫でてくれた。

「よかったね。じゃあ、もうすぐご飯出来るから、手洗っといで」

「はーい」

私は1度自分の部屋に荷物を置いてから洗面所で手を洗った。

なんだか、今日の楓摩は少し変な気がした。

気の所為かもしれないけど、少しだけ元気がなかった。

もし、本当に元気じゃなかったら、話聞こう。

そう思って、今はそのままにすることにした。
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