ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩side5

フードコートでご飯を取りに行っている最中。

大きな笑い声がして、そっちの方を向くと……

朱鳥の所に男達が集まっていた。

おもわず、ダッシュで朱鳥の所へ向かった。

本当は、大声で怒鳴りたかったが、朱鳥が怯えてしまうと思ったので静かに怒りを表現した。

「朱鳥っ!大丈夫!?なんにもされてない?」

「……う、うん。だ、大丈夫だ…よ……」

嘘だ。

全然、大丈夫じゃない。

だって、涙目で震えてるじゃないか……。

「全然、大丈夫なんかじゃないだろ。ちょっと、ここでは人目が気になるから、車に行こ。」

俺は、朱鳥をそっと抱きあげて、車へと向かった。
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