ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩side6

朱鳥を抱きあげて、急いで病院へと向かう。

今日の外来は、もう終わってしまっているから救急へ向かう。

あらかじめ、陽向にお願いして用意してもらっていたから、すぐに処置ができる。

「楓摩!!朱鳥ちゃんは?」

「連れてきた。意識はあって、熱が39.7。嘔吐もしてる。」

冷静に、情報を伝えていく。

「朱鳥ー、ちょっとごめんねー。」

朱鳥を救急のベッド寝かせる。

「ふぅ…ま……ゴホッゴホッ…ゲホッ……ゼェ…ゼェ」

「陽向!!喘息も出てきた!発作止めお願い!」

「わかった!」

辛そうな朱鳥。

見ているだけで、心が痛む。

「朱鳥、ちょっとごめんね。」

できるだけ、痛くないように点滴を刺す。

「楓摩!点滴持ってきた!」

急いで処置を終わらせると、朱鳥の容態もかなり安定してきた。

「よかった……陽向、ありがとう。」

「おう!この前、助けてもらったし、このくらいなんてことないよ!」

やっぱり、陽向は頼りになるな。
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