神恋〜恋に落ちた神と巫女〜


「月夜の祖父と祖母が桔梗にやられた理由は右京と同じ家系であるから。本堂家であるがゆえに飲み込まれた」


本堂家だから狙われるって事は、やっぱり恨みだ。

本堂家を潰しにきてる。

だから私もやられる。飲み込まれる。
本堂家は、消される運命にある。


『通りゃんせ 通りゃんせ ここは何処の細道じゃ‥‥ーー』



「唄‥聞こえる‥‥」

「近いな」

「助けてって言ってる」


不思議そうにこちらを見る奏はどうやら唄しか聞こえないみたいだ。

確かに唄しか聞こえない。

だけど、その唄に裏に隠された声や気持ちが胸に突き刺さってくるの。

『助けて‥‥』

閉じ込められた時の恐怖感、なのかな。


「耳を傾けるな」

「でも、」

「桔梗はお前を飲み込むつもりだぞ」


分かってるけど、分かってるんだけど。
もっと他に方法は無いのかな。

桔梗が助かる方法は、楽になる方法って無いのかな。

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