密かに恋焦がれて
プロポーズ

ヒロと琴美が付き合い始めてから暫く経ったある日、一旦帰宅してからフラワーショップに行くと入り口の辺りに貼り紙がしてあった。
それは店員募集の張り紙だった。

中に入るとヒロしかいないのは珍しい。
配達に出るのはヒロと決まってるし、おじさんがいないなんて初めて……


「ヒロ」


「ちょっと待っててくれ」と奥のスペースを指し示されたが外の張り紙の事が気になって訊ねた。

「募集の張り紙してあったけどおじさんになんかあったの?」

ヒロは動かしていた手を止めるとため息をついた。

「急にやりたいことができたから店は俺に任せるとか言いだすし。アパートの部屋を今月中に解約して次に住む所を勝手に決めてきたそれなのに自分は一緒に住まないと言い出した」

なんだか大変な事になってる。

「一緒に住まないっておじさんはどうするつもりなの?」

「自分はやりたいことを見付けて一緒にやる仲間もできたからその仲間と住むって言ってた」

「そんな……」






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