密かに恋焦がれて

「へぇー、パンケーキか……」


何かを期待するようなその顔……まさか一緒に行きたいなんて言い出すんじゃないよね。

「なっ、何……?」


「残念ながらこっちはまだ仕事が終わらない」


思わずホッとしてしまった。

「あと二時間したら俺も自由になる。その後なら皆で集まれるよな」

「は……?どういう事?」


「そういう事だ。そのパンケーキのお店が終わった頃連絡くれよ。康成には俺から連絡取っとく」

急に勝手に決めないで。

「また別の日にしたら?」

「せっかくなんだし。琴美……頼む」

琴美はため息をついてから隣の真奈美を見ると何か気になる事があるのか別の方向を向いていた。
そんなに遅くならなければ真奈美も大丈夫だろう。

「私達行くから」


「おお、また後でな」


「後でって?」





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