Disposable Destruction
Painless gun
ジャングルを歩き続ける事、数時間。

「……」

茂みに身を隠し、バニングは様子を窺う。

…視線の先には、数多くの兵士達がいる。

グルカ・セキュリティー・グループの一部隊から成る、ヒューの私兵部隊だ。

ホクシ村でヒューと対峙した時にも、襲撃してきた。

ミャンマーに入国したヒュー達を迎えに来たのだろう。

「…ヒューの隣にいる、あのガタイのいい男は誰だ?」

ジェイソンが言う。

黒い革ジャン、ソードオフショットガンを手にした、欧米人。

ヒューにつかず離れずでいる所を見ると、護衛のようなものか。

「…やりそうだな、アイツ」

身のこなし、目配り、その佇まいから、相手の実力を推し量ったのか。

バニングはその男…アラン・キンブルに対してそう評価した。

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