それはきっと、君に恋をする奇跡。
翌日は、いつもより明るい気持ちで登校できた。
すごく気持ちよく蒼に朝の挨拶が出来そう。
「あ、れ?」
なのに。
いつもなら朝から囲まれている蒼の姿がない。
1時間目が始まっても、蒼は姿を見せなかった。
……休みかな。
「蒼のことなんか聞いてる?」
「さあ?寝坊じゃね?」
「だなーっ」
結城くんたちの中でも、蒼のことは話題になっていた。
寝坊……それならあり得るよね。
そして蒼の存在感を思い知る。
蒼のいない教室は、10人が欠席してるみたいに静かだった。