それはきっと、君に恋をする奇跡。


「そーかそーかー、陽菜はそんなにあたしと同じクラスになりたいのね~」


「へっ……?」



隣からギュって抱きしめられて、あたしは固まった。


すると、真由ちゃんがキョトンとする。



「あれれ?陽菜が同じクラスになりたいのはあたしじゃなかった?」


「えっとぉ……」


「このー正直者がっ!」



言葉を濁すと、真由ちゃんからデコピンが飛んできた。



「いたたたっ……!」
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