それはきっと、君に恋をする奇跡。


女子ってこういうのが怖いんだよね。



「なんで"そんなことない"んだよ」


「えー、だって蒼には絶対派手目の女の子が合うと思うし!あたしみたいな~?」



いかにも自分がピッタリだと強調したいような女の子のセリフに、結城くんは苦笑いを返しながら、



「そう?新田さん可愛いし、俺は好きだなー」



歯の浮くようなセリフを口にする。



「……っ……!!」



ゆ、結城くんっ!?


そんなこと少しも思ってないでしょ!?



こんなの軽い男の子の常套句なんだろうけど、今までこういうタイプの男の子とあまり接してきてないからどうリアクションしていいかわからない。


恥ずかしすぎるよ。


全身が火照っていくのを肌で感じながらあたふたする。
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