会いたい
楓がホームでニヤケながら、携帯を握りしめていると、着信があった。

バイブにドキッとしながら画面を見ると早々にMAKIDAIからの着信だった。

(え、もう電話?)

緊張しながら、画面をタッチする。

「も、もしもし、…楓です」

…「あ、楓さん。MAKIDAIです。さっきはありがとうございました。時間だけど、10時にホテルのロビーで待ち合わせでいいですか?」

「は、はいっ。10時ですね」

…「じゃあ、楽しみにしてます」

「はい、私も会えるの楽しみにしてます。じゃあ」

MAKIDAIに会えただけでも奇跡と思えたのに、また会えるとは偶然ではなく必然だったのかもしれない。


第 1 話 〜 終 〜
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