第3者恋
初めての想い

想いって

〖華奈side〗


こんな気持ちは知らない。


私はなんであの時、拒絶しなかったの?


“怖くないから”ってだけじゃない。


それは私よく分かっている。



でも、本当はこの気持ち、ずっ前から知っている。


祈音に言われて、自覚して、ただ気持ちが膨らんで……。

本当はずっと前から気づいていた。


キスされた時に拒絶しなかったのは“怖くなかった”からだけじゃない、


“嬉しかった”から。


それと同時に嫉妬した。


水永先輩が今までしてきた事に……。


前に前田さん?が

『これだから純情な女は嫌いなんだよっ!』

と言っていた。


それは私のことを指しているのは分かっていた。


更に前田さん?は

『似合わないッスね。こんな純情な女の子』

とも言っていた。


この2つを合われると、要するに。


水永先輩は昔、純情な女子が似合わないような性格、もしくは生活をしていた。


とも、とれる。
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