第3者恋
加速する想い
中間テストでは悲惨な目に合ったので俺達は期末テストに向けて早くも頑張っております!


と言うか、中間と期末の間はとても早く、1ヶ月もないと言うのが本心。


「とりあえず水永先輩に理系教わらないと私は悲惨だったので…。」

「ま、陸も酷かったし俺も悪かったから…。みんな 仕方ないよ」

「期末はとりあえず頑張ります!」

「春野ちゃん意気込んでるね〜 」


そう言うゆーも成績下がったって先生が大爆笑していたのを覚えてる。


それに、中間と期末合わせて2学期の成績なんだから今回で挽回すれば問題ない、はず…!


あ、もちろん場所は俺の家

なんか固定されちゃったよね…。

いいんだけど……


「とっても優しい華奈様ー。教えて下さーい」

「俺が教えよっか、祈音」

「優先輩は厳しいから嫌でーす」

「うわっ、彼氏様が教えようかって言ったのに…、祈音ちゃんってばひどーい」


あの喧嘩?より前までは少し距離を置いていた気がしたけど、今はそんな事全く感じさせない。


むしろ仲良く馬鹿はしゃぎしている。

いわゆるバカップル


「…祈音は女子だから可愛いけど、ゆーがやったらただ気持ち悪いだけだからね。いい加減気づきなよ…。」

「雪って本当に酷いよね〜。いいんだけどっ!」


そして神坂さんの酷さっぷりは相変わらずで、キレてる…。


ゆーもかわすの上手いしな

ある意味いいコンビだと思うけどね〜…。


「春野さんはやっぱり飲み込み早いね」

「七瀬先輩の教え方上手なのですぐに覚えられますよ!」

「そう言ってくれると僕、嬉しいよ」


今まであまり話してなかったのに…。どうして急に春野さんと…?


…、そりゃ慣れてきたからだよな。
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