ハミングバード
 光吉28歳の時。
 留守宅に忍び込んで金目のもの
をあさる光吉。
 玄関から音がして、この家の母
親と男の子が帰ってくる。
 光吉は物陰に隠れ、警察から
奪った拳銃をかまえた。
 男の子が何も知らず光吉に近づ
く。
 拳銃を向けると男の子の姿。そ
の向こうに母親が気づかずやって
来る。
 光吉は母親に拳銃を向けて発砲
した。
 男の子はビックリして耳をふさ
ぎ、しゃがんだ。
 慌てて逃げる光吉の横に頭を撃
たれた母親が倒れていた。
 
「何であいつが!死刑のはずじゃ
なかったのか!?」
 テレビを観ながら怒りに震える
青年。
 その日の夜。
 光吉の家に青年が暴走族仲間と
バイクでやって来る。
 けたたましい音をたてて走り回
るバイク。
 青年がバイクから降りてペット
ボトルに入ったガソリンを光吉の
家の玄関ドアにかけようとした
時、光吉を監視していた待機捜査
員達が一斉に銃を向ける。
 どこから現れたのか完全に包囲
された青年達はビックリして身動
きがとれなかった。
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