HEAVEN ROAD
翔はあたしと豊の顔を見比べて「なんなのそれ?」と怖い顔をした。
「豊に借りてた」
「タッパーを?」
「うん」
なんで翔がこんな顔するのかわかんない。
「わかった」
豊に向かってそう言った翔は校舎のほうへと歩きだしてしまう。
「待てよ!!これはコイツが熱出した時にお粥持って行ったんだよ!!」
豊は、そんな翔を慌てて追い掛け、タッパーの説明をしながら翔の肩を掴んだけど……
「俺がカナの男だ!!お前には大好きだった静香がいるだろ?!余計なことすんな!!」と豊の胸ぐらを掴み今にも殴りかかりそうな翔。
「やめろよ!!」
あたしは咄嗟に翔の手を掴んでいた。
翔はあたしを睨み付け、校内へと入っていく。
なんだっていうんだよ。