HEAVEN ROAD

翔が立ち止まった先には豊が倒れている。



あたしは翔を追い越し、豊の元まで足を止めずに走った。



「豊ぁ~!!!!」



走りながら喉が切れるんじゃないかってくらい大きな声で豊の名前を叫んでいた。



近づくと豊の顔は腫れ上がり、至るところから出血している。



豊に触れようと伸ばした手が震えてる。



生きてるよな?



唾をゴクリと飲み込み、そっと豊に触れるが反応がない。



「豊!!豊!!」



蹲る豊を揺すりながら何度も名前を呼んだ。



返事が返ってこないこの数秒間が何時間にも感じる。



返事してくれよ……
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