HEAVEN ROAD

「スッキリした?」



溜めていたものを吐き出したあたしはスッキリとして、女の言葉にコクリと頷いた。



「気が強い女は嫌いじゃない」



あたしの頭を撫でた後ティッシュを手渡してくれる。



「ありがとう」



思い切り鼻をかむと色んな意味で本当にスッキリした。



「言い遅れたけど、あたしは佐枝子(サエコ)。豊の姉」



「へっ?!」



「ん?」



そんな綺麗な顔で見つめないで欲しい。



豊にお姉さんいたんだ。



「ちなみにここはあたしの家だから」



「へっ?!」



「さっきから豊に劣らず馬鹿な顔するね」



胡坐をかき、ケタケタと笑う佐枝子さん。
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