HEAVEN ROAD
「こちらこそ」



あたしはもう一度頭を下げた。



「それより、大輔さんは参加しなかったんですか?」



あたしはそう言いながら離れのほうを指差した。



「してましたよ。でも、アルコールはもう抜けてるのでご安心を」



「はい」



大輔さんに急かされ、あたしは車の中に乗り込んだ。



大輔さんも参加してたんだ……



見当たらなかったな。



「あーーーーー!!」



「うるせぇな」



「豊これでいい?」



「何がだよ?」



あたしは突然重要な事を思い出した。



思い出したってか思いついた。



今思い出すなんてあたしは本当にタイミングがいい。

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