HEAVEN ROAD
こうやって冷静な豊のことは凄いなって尊敬した事もある。



でも、今日は腹が立って仕方ねぇ。



明美がやられたなんて聞いたんだ。



もっと取り乱したりしろよ。



心の中でそう叫びながらも、あたしは必死に言葉を飲み込んでいた。



「チータは俺等を裏切っていた。明美の件じゃねぇ。きっともっと前からだ。考えれば思い当たる節があるだろ?」



「バーバリアンが絡んでるって言いたいのか?」



「あぁ。たぶんそれで明美に近づいたんだ」



どういうことだよ?



秀の言葉に豊の顔付が初めて変わる。



「マジか……」



翔も秀が言っている事を理解できたみたいで、落ち込んでいる。



あたしだけわかんないのか?



あたしは聞き覚えのある豊の言葉を何度も頭の中で繰り返し、過去の記憶とリンクさせていた。



そうだ。



Barbarianだ。



豊達のチームと敵対している、南高のチーム。



いつか、明美が教えてくれたっけ。

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