HEAVEN ROAD
「別にどっちだっていいだろうが」



良くねぇんだよ。



あたしはここが海だと思って感動したじゃねぇか。



初めての海にドキドキしたりもしたじゃねぇか。



それが、湖だったなんて……



あたしの興奮を返しやがれ!!



明美の馬鹿頭が!!



「そんな面してねぇで、行くぞ」



あたしは豊に引きづられるように水際まで連れて来られた。



「何無理やり引っ張ってんだよ」



「海も湖もどうでもいいだろうが。見てみろよ、明美の楽しそうな顔。あれが見れればどっちだっていいだろ?」



豊の指差すほうには確かに眩し過ぎるくらいの明美の笑顔とキャッキャッと騒ぐ声が聞こえてくる。
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