HEAVEN ROAD
なんだか、すべてにイライラしてしまう。



一人になりたい……



あたしは立ち上がり無言で歩き出す。



一人になれる場所を探すために……



「お前が悪い。謝れ」



背後から豊の声がしてるけど、その声にさえ苛ついてしまう。



「はっ?!俺?意味わかんねぇし」



豊の言葉に怒った翔はあたしを追い抜き屋上から出ていった。



あたしはどうすりゃあいいんだよ。



もう訳が分かんなくて、頭を抱えてしゃがみ込む。



「火点けたから、あっちに行け。しばらくここには人が来ないようにする。良くなったら出てこい」


それだけ言うと豊も屋上からいなくなった。



だだっ広い屋上に一人きり。



さっき座っていたソファーへと戻る。



「ホントに寒い」

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