カモフラージュ

和馬が、パターを千尋の車へ運んでくれた。


「ちゃんと、このパターで練習するんだよ。

 コンペまで週に1回練習場も行く事。

 時間がある時は連絡するから

 いつもの練習場においで」


「はい、師匠!
 
      ありがとうございます!」


敬礼のポーズ。


「ハハ!気を付けて帰るんだよ」


いつものように、千尋の頭を撫でた。


「カズも気を付けて下さいね。

             おやすみなさい」



家に帰り、パターを出して振ってみると


あたしの身長に丁度良かった。


本当は、和馬の気持ちが凄く嬉しかった。



まぁ当分、彼氏なんか出来ないよ!




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