カモフラージュ
「でも、あたし達より先に
純ちゃんに話したって事だよね?」
「それは、純ちゃんが無理なら
他の人探さないと駄目だからじゃないの?」
「ああ、そっかぁ・・・でも、もう少し早く・・・
純ちゃんと一緒に聞くとかぁ・・・
なんか、寂しかったぁ・・・」
「そうだよねぇ・・・」
「まあ、他の人よりは我慢出来るかも?
ママは、真由美さんしか考えられないし!」
美月が頷いた。
「社長さんに相談してみたら。
真由美さんから何か聞いてるかもよ?」
「そうだね。
あたし達に言えない事もあるだろうし
奥さんにも相談してるよね?」
「きっとね」
答えはそれから考えよう。
次の日、和馬に電話をして会う約束をした。
真由美さんに口止めされてて
千尋の事が心配だったけど
《何も言えなかった》と誤ってくれた。