カモフラージュ

千尋は、不安な表情を隠した。


「そうだったんだぁ

 娘さんに言われたら仕方ないよね?

 あたしの、早とちりだったんだぁ

 ホント、ごめんなさい。

 もう良いよ!気にしないで!ニコ」



笑ったよ!


あたし・・・


ちゃんと笑えてたかなぁ



「もう、辛い思いさせないから!」


「うん!もう、この話はおしまいです」


「うん」


「急がないと間に合わないよね?

 ごめんね、あたしのせいで・・・
 
 スピード上げて良いよ!その代わり

 ちょっと横になっても良いかなぁ?

 歩き過ぎて、疲れちゃったぁ!ハハ!

 もう、年かな~!」


「揺れるから、寝れないよ」


「そうだよねぇ

 でも、眠い訳じゃないから・・・

 後ろ行くね。

 運転気を付けて!頑張ってね!」



ベットで横になって


シュンに聞こえない様に、大きく息を吐いた。




< 295 / 325 >

この作品をシェア

pagetop