L'eau, je suis important...

お家デート




ピンポーン


朝、舞羽の家のインターフォンをならした。


花柄のショートパンツに白のレースTシャツを着こなした舞羽がでてきた。


「お邪魔します」

「はーい!」

「今日お袋さんは?」


舞羽が静かに首を振った。


「そっか」

優しく頭をなでると舞羽は笑顔になった。


「じゃあ、私飲み物とってくるから、先に上がってて!」

「おう!」


返事をして、2階に続く階段を登った。


階段を登ってすぐに見えた部屋。


そこには、“舞羽の部屋”という看板がかかっていた。


「お邪魔しま〜す」


そう言いながら入ると、ピンクや白で統一され、綺麗に片付いた部屋が視界に入った。


カーテンなどの花柄を見ると、女の子らしく可愛くまとめてあるが、物は少なく、ベッドとクローゼット、中央に木の机があるだけだった。


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