L'eau, je suis important...

花火大会





朝、俺は着信音で目が覚めた。


クソッ!
こんな朝っぱらから誰だよ!


苛立ちもまじり、名前も確認せずに出た。


「お!出た!悠太ー!おっはよー☆」


テンションの高すぎる声に電話を切ろうとした。


「あ?」


低い声がでたのはしょうがないと思う。


「そんな低い声出さないで☆」

「なぁ、切っていいか?」


起こされて苛立ったいたのにさらに苛立たせてくるコイツはある意味天才なのか?


「ごめんごめん!切らないで!!!」

「あぁ。んで?要件は?」

「あのさ、今から悠太の家行っていい?」


今から俺ん家に?
まぁ、問題はねぇけど…


「あ?別いいけど…なんで?」

「それは後で説明する!とにかく今から行くからね!」


一方的にかかってきた電話は、要件を言ってすぐに切れた。


電話が切れたらすぐに寝ようと思っていたが、目が冴えてしまった。


どっちにしろ、これから玲が来るから寝れねぇんだけどな。


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