借金取りと私の関係【完】
温かいお茶からは、湯気がユラユラと立ちこめる。



「…真琴さん、彼女っています?」



「なんだよ急に。今はいないけど」



「じゃあ彼女がいたときのこと聞いていいですか?」



真琴さんは私を探るように見つめると、静かに頷いた。



「…彼女じゃなかった人が、次の日には彼女になるって…どんな気持ちでした?」



「はぁ?そんなの覚えて…」



呆れた表情をする真琴さんだったが、私の顔を見ると言葉を遮り、目を伏せて考え出す。



「そうだな…どう接していいか分からなかった気がする」



「そうですよね…」



「でもやっと望んでた関係になれたから、俺なりに頑張ってた気もするよ」
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