借金取りと私の関係【完】
「ココア」



「あ、ありがとうございます…」



真琴さんの家は、私と同じようなアパートだった。



寒色で統一された部屋は、真琴さんらしさが滲み出ている。



温かいココアの香りが広がった。



「それで?…結局、なにを相談したかったわけ?」



コーヒーが入ったカップに口をつけた真琴さんが、目だけをこちらに向ける。



「…いや、大した相談じゃないんですが…」



私がそう言うと、真琴さんはカップを机に置き足を組んだ。



話してどうぞ。そう言っているように見える。
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