その灯火が消えるまで
私たちは、毎日一緒に過ごした。
どちらかが先に死んでも、残された方も、時間を空けずに死ぬ。
それならば、どちらかがどちらかを悲しませることもない。
だって、すぐに『向こうで』会えるから。
看護師さんも呆れるほど、
いつも一緒になった。
9歳の時。
「ねえ、叶多」
「なに、結灯」
「叶多は何でいつもゲームしてるの」
病院の屋上。
私は数学の問題解いていた。
叶多はゲーム。
叶多はゲームを見つめたまま、
優しい声で言った。
「結灯が勉強するのと、同じ理由」
「そうなんだ」