その灯火が消えるまで



「俺」


静かな部屋に、貴也の声が響く。









「俺、結灯のことが好き」







ああっ、やっぱり怒って……………って、



「………………え?」





今、なんて?



さっきから同じ格好のまま、
貴也は私をまっすぐ見て言う。



「俺、結灯の彼氏になりたい」





「………………は?」



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