その灯火が消えるまで
27
去年の2年8組のクラスみんなに、
声をかけた。
放課後、集まるように。
俺は昨日、ついに決めた。
結灯が『みんなが私を忘れる』って言ったことで、決心できた。
瑠衣も翼も、不思議そうな顔をしていた。
ごめんな、翼、瑠衣。
せっかく元気を取り戻した顔を見回して、
少しだけ後悔した。
でも、俺には目標があるんだ。
だからもう、迷わない。
顔を上げて、息を吸う。
「みんな。聞いてほしいことがある」