その灯火が消えるまで




「結灯」


「うん?」



雑草の上に寝転がって空を見る俺たちは。





「お前にはどうだっていいだろうから。

俺は今から独り言を言うから、
ちょっとそこで寝てろ」


「やだなぁ、貴也くんは横暴だなぁ。

…………まあ、たまには夜の雑草の上で寝るのもいいかも」





長い長い、過去の旅へ出たのだった。










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