【完】最後の恋

アキと桜田は店を出た



「星川さん、家まで送ります」


と桜田に言われて、アキはちょっぴり嬉しかったのだが。


『いえっ、一人で帰れますから大丈夫です』


と断ってしまった…



「嫌、何かあったら大変ですから、家まで送ります
こんな時間に女性一人で帰せません」



強い口調で言った桜田はタクシーを止めた



「さっ、星川さん乗って下さい」



強引な桜田に押しきられて、アキは送ってもらうことに…



『課長、すみません
わざわざ送ってもらって…』



「気にしないで下さい
こんな僕でも男ですから、いざと言う時には役に立つと思いますよ」



この時の桜田はとても男らしく感じたが、
何故か吹き出しそうになり、アキは必死に堪えた


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