【完】最後の恋
迷い
待ち合わせのレストランに着いたアキ…
いつもの席に古田が座っていた
『ごめんなさい、遅くなって…
帰り際バタバタしちゃって』
古田は微笑んでいた
「アキは忙しい女だからな
いつもの頼んでおいたから」
古田は2人きりの時だけ『アキ』と名前を呼ぶ
古田は大人の男で、いつも微笑みながら、アキの話を聞いている
古田の前ではアキは子供と同じなのだ
「なぁー、アキ
今日来た課長の事どう思う?」
アキはドキッとした
もしかしたら、会社で聞かれた話を気にして…
『あの課長ね
25歳で本社の課長になるなんて凄い出世だよね
かなりやり手みたいだから、期待は出来そうだけど』
アキの心臓が早くなっていた
古田は黙ってうなづいた