【完】最後の恋
過去

アキの家の前、ゆいの携帯が鳴る。



バッグから携帯を出すとメールだった。



メールを読むと、それは合コンで知り合った東条からだった。



「東条さんか…、全然連絡してなかった」



実は、ゆいと東条は付き合っていた。



でも、この事はアキには話していない。



別に隠していた訳じゃない。



話す機会がなかっただけ…。



話さなくちゃって思ってはいた。



嫌、隠したかったのかも知れない…



アキラと別れて、すぐに付き合い始めた事をアキが知れば、軽蔑するかも知れない…



そんな風に思う自分も居たのだ。


< 265 / 480 >

この作品をシェア

pagetop