【完】最後の恋
アキは気になっていた事があった…
『あと、一つお願いがあります』
「お願い?」
『はい、野田さんの事です。
結婚はしなくても、古田さんが支えてあげてもらえませんか』
「アキ…。
あんな事されたのに、野田の心配なんてするのか…」
『野田さんは、きっと苦しんだと思います。
古田さんの事が好きで、悩んだと思いますから
分かる気がするんです。
野田さんの気持ちが…』
古田は確信した。
アキは何かに苦しんでいる事を…
「野田の心配はいい
あいつはもう大丈夫だ」
『でも…』
「野田は来月から
留学することになったんだ。
だから、俺の出番はないよ」
こうして、アキは古田と話をし、
ホッと胸を撫で下ろした。