【完】最後の恋
視線
着いた所は…
『えっ!!ここって居酒屋?だよね』
とても古そうな建物…
『本当にここ!?
ここで間違いないよね』
もう一度看板を見てみるが…
『赤提灯…
やっぱり間違いない…
課長から聞いた名前だ
まっ、名前で居酒屋なのかなとは思ったけどね』
確かに赤ちょうちんと書かれた赤提灯がぶら下がっている
「遅くなってすいません!」
そこに現れたのは桜田課長だった
『やっぱり間違いじゃなかったんだ…』
アキはキョトンとしていた…
『課長、お疲れ様です
ここですか…』
声のトーンが低いアキ…
「あっ、やっぱりイタリアンとかの方が良かったですかね…」
桜田は申し訳なさそうな顔をした
そんな桜田の姿に、アキは思わず笑ってしまった