桜龍

襲来

―ガッシャン

『何?』

下の階からだ…

「下の階からだね、紘ちゃんは玲音と花音と一緒にいて」

涼は、電話を耳に当て

『わかった…』

今のあたしには何も出来ない

―パタパタ

白龍の下っ端くんがこちらへ向かって走ってくる

「涼さん!大変です!刹鬼の奴らが!」

刹鬼が来た…

「ちっ、来やがったのか!」

晶は言い放ち

「行くか…」

魁斗は、下の階へ向かう為の階段へ向きを変えた

「どれくらい来てるの?」

下っ端くんに聞く涼

「100近くは来てると思います!」

「なら、今日いる人数で足りるな…」

100の襲来で、この感覚…

『何かが違う…』

「ん?どうしたの?」

近くにいた花音に聞かれた

「とりあえず、俺らだけでも行こう!紘ちゃんは安全な所へ」

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