もう一度恋して



あの目はあたしに対抗してる目だ!
健二くんのことを好き?


彼女の座を狙ってる?
あたしの居ないときに来るつもり?
そんなの許さない。


忘れ物ならさっさと
持って帰ってもらおう。


「せっかく来たんだからいいよ
どうぞ」


あたしが先手に出る。


「じゃあ 荷物を取らせてね」


と 【荷物を取る】を口実かの様に 
そして勝手知った我が家のように
ズカズカと入る典子さん。


あたしは最後に入って
買って来たものをテーブルに出し
準備に取り掛かかろうとした。


「あれ?今からなにか作るの?
あたしも手伝うから
一緒に食べていい?」


「・・・・・・」


良いはずがないじゃん
それくらいも分かんないのかな。


「やっぱりやめた
荷物を取ったら帰るね」


当たり前です!








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