訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
林先輩がきっかけってわけじゃなくて、

俺は誰かを愛しいと思ったり必要だと感じることがなかった。

浩輔はマブダチだし、それはおいといても

女を「性処理道具」以上に見ることができなかった。

それというのも、俺の両親がその要因にあると思う。

母親と父親の間は、俺が小学校高学年になるくらいの頃から冷め切ってた。

どっかの会社のお偉いさんである父親はどっかの会社でこれまたバリバリ働く母親と見合い結婚して俺が生まれたらしい。

けど、最初からきっとそこに愛はなかったんだろう。

父親は浮気相手がいることを隠そうともしていなかったし

母親も堂々と浮気してた。

俺も母親や父親の彼女・彼氏と出かけることもあるくらい

俺の家庭環境は異常だった。

女の柔らかな肉体とかそういう男にないもので、男の欲求を満たすために

口先だけの「愛」を語らう。

女と男の関係ってのは、そういうもんだと思ってた。
< 6 / 22 >

この作品をシェア

pagetop