アマガエルの王子様

誰かに似てる？

次の日の朝 今日も雨が降っている

カチャ……

翠春 「うわぁ！きょうもあめだ！！」

ドアを半分開け 顔を少し出した翠春

春奈 「翠春〜、カッパ着なさ〜い！」

奥から春奈(母)の声が聞こえる

翠春 「はぁ〜い」

カチャ

ドアから 出していた顔をしまい ドアを閉める

春奈 「翠春、今日はおねぇちゃんと保育園行ってね。
ママは今日早くお仕事行かないといけないから！」

カッパを翠春に 着せながら ゆっくり翠春に 話す

翠春 「はぁ〜い！」

春奈 「さ！できた！恋春！翠春のことお願いね！！」

恋春 「はーい。」

恋春 「さ、翠春もう行くよ！今日も雨だから早く行かなきゃ」

もうドアを開けかけている 恋春が 翠春を急かすように言う

翠春 「あ！おねぇちゃん待ってぇ！！」

たたたたたっ と翠春は小走りで来る

ガチャ

恋春･翠春
「いってきまーす！」

春奈「はい、いってらっしゃい！」

バタン (ドアが閉まる音)






パラパラパラ……






翠春 「あめあめふれふれかぁさんがぁ じゃのめでおむかえうれしいなぁ♪」

２人手をつないで 歩く田んぼ道



保育園までは 歩いて30分 商店街の近くに建っている




パラパラパラ……




翠春 「ついたー！！ほいくえん！！」

保育園の先生
「翠春ちゃん おはよう！今日はおねぇちゃんと来たのね！」

翠春 「うん！おねぇちゃんときたの！」

恋春 「おはようございます。今日もよろしくおながいします。」

保育園の先生
「はい！お預かりします！翠春ちゃん、おねぇちゃんにいってらっしゃいしましょうね！」

翠春 「おねぇちゃんいってらっしゃい！！」

恋春 「うん、いってきます！」

保育園を離れて 30分ほど歩くと 高校につく

こうしてときたま 忙しい母の代わりに 妹の翠春を 保育園に送ることがあるのだ