果林の館

ボクはノラ②


君が帰ってくるのを

ただ黙って待っている

いつになるか

わからなくても

玄関口で待っている

たまにお土産をくれれば

ボクは黙って君を待つ



いつか

その扉が

開かないかもしれない



だから

その日が来るまで

毎日

君の足音が鳴るのを

楽しみに待っている


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