果林の館

わたあめ


小さな足で

トテトテ歩く

甘いモコモコみたいに

ふわふわ歩く

毛玉のように

クリンクリン

雪をお腹にたくわえて

右に左に

たまに後ろを振り返り

何かを伺うその姿

顔を近づけ

寄ってくるのに

側に行くと

知らん顔

今はもう

目をつぶったまま

もう二度と

開くことはない

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