伝説の華
カタカタカタ


空「は?」

思ってたよりも大変なことになってたな

まさか佐々木が暴走族の総長にもなっていたなんて

佐々木組の組長っていうだけでも大変なのに

準備しないとな

あたし1人でも戦えるように

誰の手も借りないように

絶対に他の人は巻き込まない

もう大事な人を失わないようにするため


まず手始めに繁華街でも行くことにするか

体鈍ってるかもしれないから、軽い準備運動としますか

もちろん、金狼のあたしでも月華のあたしでもなく誰も知らないあたしで

髪と瞳は夏希と同じ黒にしよ

ピアスは付けてたらバレる可能性が高いから夏希がくれたネックレスにしよ

このネックレスは狼の瞳の中にあたしの誕生石が埋め込まれているの

夏希が作ってくれたの

これなら、あたしだってバレない


空「今夜はどんな獲物がいるかな。
僕を楽しませてくれよ?」


バキッ

ガンッ

ドカッ

「ひ、ヒィッ、助けてください!」

空「誰が助けるか」

バキッ


その日からあたしは美鬼と呼ばれるようになった

空夢sideend
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