密恋(ミツコイ)「イケメンIT社長と、エレベーターの密室で恋をして」

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春樹からは何の連絡もないまま、半月余りが過ぎた──。

いつもは、けっこうマメに連絡をしてくる彼が、何も言ってはこないのは、やっぱりあの時のことが原因なのに違いなかった。

せっかく付き合いが戻ってうまくいきかけていたのに、また関係を崩してしまった……。

それにこないだ話に行かなきゃと思って、つい鷹騰社長のことに気をとられて行きそびれてしまって……。

今度こそしっかりと春樹と向き合わなければいけないと、週末の金曜日に彼のところへ行くことにした。

再び会社帰りに彼の駅に立ち寄り、行く前に連絡をしておこうかと、改札口を出たところでカバンから携帯を取り出した。


そうして電話をかけようとした、その時──、


目の前を通り過ぎる、春樹の姿を見かけた。

声をかけようとして、「あっ……」と、気づいた。

彼の横には、女性がいっしょにいた。

「春樹……」

私のそばを気づかずに横切る、彼と女性のことを呆然と見つめた。


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