密恋(ミツコイ)「イケメンIT社長と、エレベーターの密室で恋をして」

-3-


それは、鷹騰社長との付き合いがスタートして、三ヶ月余りが過ぎた頃だった──。

お風呂から上がって自分の部屋でくつろいでいると、ふいに携帯が着信音を鳴らした。

聞き慣れたその音に、一瞬びくっとする。

間違えようもない()のために設定した特別な着信音に、まさかと思いながら画面を覗くと、そこには……


「川浪 春樹」の名前が表示されていた。


「春樹……」今になってなんだろうと感じる。

しばらく電話に出るのをためらったけれど、なかなか切れずにいるのに、何か話があるんだろうかと通話ボタンをタップした。

「……舞か?」

スピーカーから懐かしくも感じられる声が響く。

「うん……。どうしたの、春樹……何か、話があるの?」

かつての駅でのシーンが蘇り、歯切れが悪くなる私に、

「……元気にしてるか? おまえ…」

どこか優しげな声が返る。

「してるよ……」

答えると、喉元を切ないような思いがにわかに駆け上がった……。


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