恋愛。 ―淡い恋と純愛―


「もうすこし、

レパートリーがあっても

いいと思うんだけど――」



ため息交じりに言うと、

看護士さんに注意される。




「こーら、琴音ちゃん!
ワガママ言わないの」


「だって、こんなの

誰もよろこんで食べたり

しないわよ」


「仕方ないでしょー?」



・・・なにが仕方ないのよ。



口答えする前に、

看護士さんはさっさと

部屋を出て行ってしまった。


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