もう一度出会えたら
その男性はセルフレームの眼鏡をかけて仕立ての良いスーツに身を包んでいる。


裾から覗くセンスの良いシルバーの腕時計。


長めの前髪は軽く横流しで、かなりのイケメン。


だけど、知り合いではないはず…。


全く思い当たる人がいなくてつい首を傾げてしまった。


それを見られたと思っていたら彼がフッと笑った気がした。


何か腑に落ちなかったけれど知り合いでもない。


今は蓮を見なければいけないと意識を蓮に切り替えた。


蓮の所に戻るには彼の前を通らないといけないのだが私が通る時、彼はスマホを触り下を向いていた。


蓮が「抱っこ〜」と甘えてきたので向き合うように膝に乗せた。



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